Home  / 比較認知科学の展望

Date

2013年4月13日、土曜日、9:00-17:00  

場所

国際高等研究所・レクチャーホール

参加者数

50名

概要

人間の心の進化的基盤を探る比較認知科学(CCS)という研究分野が熟成してきた。契機となったアイ・プロジェクトが1978年4月15日に開始されてから35年になる。霊長類研究所に思考言語分野が創設されてから20年になる。節目の年に、過去と現状を踏まえて将来を展望した。なお、午前中は英語のセッションで、午後は日本語でおこなった。

Program

09:00-11:00 『野外研究と保全と福祉:Fieldwork, Conservation, and Welfare』
Chair: 伊谷原一 Gen’ichi Idani
Long-term research site for Bornean Orangutans in Danum Valley, Malaysia
金森朝子 Tomoko Kanamori
Towards understanding how dolphins maintain their social lives
森阪匡通 Tadamichi Morisaka
A case of newly observed bird consumption by chimpanzee at Bossou
ユ・リラ Yu Lira
Tool use behaviors at Kpala, Liberia
大橋岳 Gaku Ohashi
Tool use techniques in chimpanzees: basis for cumulative culture and cooperative society
山本真也 Shinya Yamamoto
Conservation of Bossou chimpanzees: Lessons learned and a future perspective
山越言 Gen Yamakoshi
Cognitive studies in orangutans at Seoul Zoo, Korea
イエナ・キム Yena Kim
Welfare studies in Higashiyama Zoo, Nagoya
小倉匡俊 Tadatoshi Ogura
11:15-12:15 『比較認知科学の最近の話題:Hot topics in Comparative Cognitive Science (CCS)』
Chair : 明和政子 Masako Myowa
Computer arena: an automated system to approach social cognition
クリス・マーチン Chris Martin
Synchronized tapping to exernal rhythms in chimpanzees
服部裕子 Yuko Hattori
A recent progress in the eye-tracking study of great apes and children
狩野文浩 Fumihiro Kano
昼食休憩 立食形式(バナナとおむすびとオードブル少々とお茶)で歓談
13:00-15:00 『野生動物研究センターの研究:CCS in Wildlife Research Center 』
座長:板倉昭二
京都市動物園 生き物・学び・研究センターについて
田中正之
チンパンジーの毛からストレスを測る
山梨裕美
WISH熊本1号・2号の紹介:チンパンジーの福祉研究の展望
森村成樹
描く心の起源:描画行動の発達と進化
斎藤亜矢
チンパンジーとボノボ:林原類人猿研究センターの10年から未来へ
平田聡
15:30-17:00 『霊長類研究所の研究:CCS in Primate Research Institute』
座長:坂上雅道
実験箱からWISH大型ケージへ:チンパンジー認知科学の30年
友永雅己
チンパンジーにおける感覚間一致
足立幾磨
高みをめざして:アウトグループとしてのチンパンジー・ボノボから孫悟空のサルへ
松沢哲郎
WISH(心の先端研究拠点)事業の中核としての比較認知科学研究に望むこと
渡邉正孝


発表者・座長24名
討論参加者26名: 研究プロジェクト・メンバーとしての参加(幸島司郎、菊水代理の永澤美穂、西田眞也、松林公蔵、吉田正俊)、櫻庭陽子、落合知美、綿貫宏史朗、川上文人、平口愛子、吉田弥生、竹下秀子、ナディア・ライスランド、川口ゆり、レナータ・メンドーサ、中村美穂、市野悦子、村松明穂、黒澤圭貴、有賀菜津美、秋吉由佳、平栗明実、山本英実、田中友香里、細田佳澄、水野友有