来場御礼 
「ブータンの山と文化」写真展と講演会


日程  2015年11月25日(水)から2015年11月29日(日)まで
会場  松本市美術館2階多目的ホール
主催  京都大学リーディング大学院「霊長類学・ワイルドライフサイエンス」
「ブータンの山と文化」写真展と講演会

「ブータンの山と文化」写真展と講演会は無事閉幕いたしました。
11/25(水)43名
11/26(木)376名(うち坂本先生の講演会に22名)
11/27(金)320名(うち松沢先生の講演会に53名、松林先生の講演会に25名)
11/28(土)425名(うち山本真也先生の講演会に53名)
11/29(日)393名(うち山本宗彦先生の講演会に52名)
合計で1,557名の皆さまにご来場いただきました。深く御礼申し上げます。
 
特別講演会

11月26日 坂本先生講演『ブータンの小さな診療所』

11月27日 松沢先生講演『ブータンに学ぶ国のありかた』

11月27日 松林先生講演『ヒマラヤ登山から発想を得た「私のフィールド医学」-本邦からブータンへの還元-』


11月28日 山本真也先生講演『チンパンジー・ボノボ研究者がみたブータン』

11月29日 山本宗彦先生講演『山から学んだ事 ヤブ山からヒマラヤへ』

写真展開催風景

ごあいさつ







ヒマラヤの王国ブータンの知られざる山々や人々の暮らしを、 撮りためてきた写真で展示します。これは山の日の制定にちなんだ行事です。 また、ブータンと縁の深い京都大学のリーディング大学院「霊長類学・ワイルドライフサイエンス」の アウトリーチ活動の場でもあります。

ブータンは、大きさは九州程度で人口約 70 万人。チベット仏教を国教とする立憲王政の国です。 南北に約 250km程度ですが、インド平原の続きの標高 100m から 7541mの未踏峰ガンケル プンツムの頂きまで7000mを超える高低差があり、多様な生物の垂直分布をみることができます。 また最近ではGNPにかわる GNH(国民総幸福)の理念の提唱でも知られています。

1957年秋に、ときの第3代王妃がおしのびで 京都を訪問しました。まだ国交がなかったので、京都大学の教授だった 桑原武夫(1904-1988)と芦田譲治(1905-1981)ら、京大学士山岳会の面々が応接しました。 それを契機に、ブータンと京大の半世紀を超える付き合いが始まりました。 翌1958年には京大学士山岳会員の中尾佐助(大阪府立大学助教授、当時)による 6か月にわたる最初のブータンの文化人類学的・生態学的調査が行われました。 その後、京大からは連綿として調査隊がでています。 桑原武夫や松尾稔(京大助教授、当時、のちの名古屋大学学長)らの隊です。 なかでも1985年には、堀了平教授を隊長とする京大山岳部の登山隊が、 ブータンヒマラヤの未踏峰マサコン(Masa Gang)に登頂しました。

2010年10月には、松沢哲郎・松林公蔵らの一行が第4代国王ワンチュク殿下にお会いして、 ここに京都大学ブータン友好プログラムが正式に始まりました。 それによって、2013年にはブータン王立大学と京都大学のあいだで、 正式な学術交流協定が締結されました。京都大学が、日本とブータンとの学術交流の懸け橋になっています。 詳細は、以下のHPをぜひご覧ください。 https://www.wrc.kyoto-u.ac.jp/projects/bhutan/

特別講演会

※申し込みは不要です、直接会場にお越しください。 できるだけ公共交通機関をご利用ください。

11月26日(木) 17:00~18:00
講師 坂本 龍太  
京都大学白眉センター・特定助教
タイトル:ブータンの小さな診療所

ブータンにあこがれた一人の医師が、多くの人々の協力のもとスタートした地域に根ざすプロジェクトの記録をお話しします。



11月27日(金) 12:00~13:00
講師 松沢 哲郎  
霊長類学・ワイルドライフサイエンス・リーディング大学院 プログラムコーディネーター、 霊長類研究所・教授
タイトル:ブータンに学ぶ国のありかた

「京都大学ブータン友好プログラム」の取組をご紹介します。また、長い歳月をかけてひとつの国との関係を深め、現地目線でニーズ を発信し、日本の具体的貢献を提言できるリーダーを育成しようという、京都大学PWSの挑戦もお話しします。



11月27日(金) 17:00~18:00
講師 松林 公蔵  
京都大学東南アジア研究所・教授
タイトル:ヒマラヤ登山から発想を得た「私のフィールド医学」-本邦からブータンへの還元-

京大山岳部の登山を通じて、フィールドサイエンスの考え方を医療にも適応できないかと考え続けてきました。本邦、アジア、 ブータンで展開している高齢者ヘルスケアの実践を報告します。



11月28日(土) 13:00~14:00
講師 山本真也  
神戸大学大学院国際文化学研究科・准教授
タイトル:チンパンジー・ボノボ研究者がみたブータン

「京都大学ブータン友好プログラム」で渡航した霊長類学者の目に映ったブータンの姿をお話しします。



11月29日(日) 13:00~14:00
講師 山本宗彦  
登山家
タイトル:山から学んだ事 ヤブ山からヒマラヤへ

エベレスト登頂者(1988年)が山の魅力をお話しします。

リンク:AACKホームページ:ブータン写真アーカイブス


日程  2016年3月12日(土曜日)
会場  京都大学百周年時計台記念館 国際交流ホール

来場御礼 松沢哲郎先生(霊長類学・ワイルドライフサイエンス・リーディング大学院 プログラムコーディネーター / 京都大学霊長類研究所教授) 定年退官記念行事会場にて、 文部科学省博士課程教育リーディングプログラム「京都大学霊長類学・ワイルドライフ サイエンス・リーディング大学院」(PWS)のアウトリーチ活動の一端として,グレートヒマラヤ 地帯の雄大な山々の写真パネルたちを展示しました。また、写真展隣でブース出展を行い、PWS活動内容の広報をおこないました。 ご参加いただきまして誠にありがとうございました。
当日の模様はこちらでご覧いただけます