2020年度以降入学者より、カリキュラム及び修了要件に変更があります。変更概要は下記をご参照ください。

カリキュラム

カリキュラム

フィールドワークの実習・実践

フィールド系実習
基礎フィールドワーク実習

京都大学芦生研究林などにおいて、動植物の観察や登山体験を通して、フィールドワークの基礎となるサバイバル技術を学ぶ。

行動生態実習

日本の霊長類学の発祥の地である宮崎県幸島において、天然記念物である幸島の野生ニホンザルを観察して、糞の採集から食物となった植物を同定するなど、各自がくふうしたテーマで研究を行い、野外研究の基礎を学ぶ。

野外生物学実習

屋久島観察所などを利用して野外でフィールドワークを行う。この実習では、新しい研究テーマにも取り組み、探索的な研究に挑戦する。参加者は積極的に調査に参加することで、野外調査の経験を積む。

海生哺乳類実習

ラボ系実習
野外生物学分析実習

近年の野外研究では、分子生物学的な手法や、自動撮影カメラや無人航空機など機材が用いられる。野外研究での応用を視野に入れた、遺伝学や生理学の実習を行ったり、野外実習等で収集したデータを解析したりすることで、野外調査における分析の経験を積む。

動物福祉実習

野生動物研究センター・熊本サンクチュアリにおいて、飼育下動物の動物福祉について、講義と実習によって学ぶ。 動物福祉の向上を図る実践的取組としての環境エンリッチメント、採食エンリッチメント、認知的 エンリッチメント、およびこれらの実践と評価のために必要な行動観察や比較認知科学研究の手法に ついて、実習によって習得する。

野生動物・動物園科学基礎論

日本モンキーセンターにおいて、キュレーター・飼育技術員を講師としたレクチャーを受け、現場で飼育実習を行い、教育普及活動にも参加する。PWSの3つの出口のうちのひとつである「博士学芸員」の仕事について学ぶとともに、霊長類及びワイルドライフサイエンスの環境教育の実践に触れる。


自主フィールドワーク実習

自主企画の海外研修を行うことで、履修生の自発的なプランニング能力の向上を図り、出口となる保全の専門家や、キュレーターや、アウトリーチ活動の実践者の育成につなげる。

国内外長期自主研修インターンシップ

国内外研究拠点・連携施設のいずれかの場所を中継基地として、PWSが目指す3つの出口「博士学芸員」「国際機関」「アウトリーチ」に対応した自主企画研修インターンシップを実践する。

研究のための知識・情報収集技術・情報発信力の育成、および、コミュニケーションツールとしての言語習得

Foreign Language Requirement for the Kyoto University Leading Graduate Program in Primatology and Wildlife Research

Because of its strongly international focus, PWS encourages all students to make their best efforts to become multilingual ambassadors of animals and their environments. Students are therefore required to become proficient in at least one foreign language in addition to their native language, i.e. mother tongue, and even encouraged to work on additional languages.

For all students whose native language is not English, the foreign language requirement is met by showing satisfactory progress in the English language over the course of the PWS program. For international students whose native language is English, the foreign language requirement must be fulfilled using another language of their choice.

Proficiency in English, as well as any other required foreign languages chosen by students, will be evaluated at the end of each academic year by PWS faculty and other language facilitators.

In addition to the required foreign language, students are also strongly recommended to become proficient in a second foreign language. For both required and recommended foreign languages, students should choose a language which will most strongly benefit their graduate work in the PWS program or related future work (e.g. English plus a local language spoken in the area in which students are conducting fieldwork).

Note that language training is to be fully initiated and maintained by students, following a self-study paradigm. However, PWS faculty can help by facilitating self-study, such as through connecting students with native speakers of their respective language choice(s) (language facilitators) and/or directly communicating with students about or in some cases even in their chosen language(s).

For students wishing to pursue further foreign languages, PWS faculty will do its best to encourage and facilitate such wishes. Our ultimate aim here is to motivate students to become active members of the international community, where having command of multiple languages is a clear primer for success.

研究指導体制

各履修生は、本籍の指導教員(Supervisorと称する)の同意の上、PWS指導教員(Mentorと称する)を、2名を上限に選ぶ。

履修生面談

毎月、犬山と京都の2拠点で、それぞれ履修生面談を実施しています。PWSの核となるプログラム分担者を中心に、履修生の在籍研究科の指導教員およびPWS指導教員らの関係者が、履修生全員とひとつの部屋に集まって面談します。 履修生面談では、各履修生の研究計画がプログラムの定める3ポリシーに即しているかを検証し、英語でのディベート方式で研究指導(※)をおこないます。また、他の履修生の情報も共有することで、履修生同士、互いに切磋琢磨し己を啓発する環境を醸成しています。 ※「京都大学博士課程教育リーディングプログラム及び卓越大学院プログラム実施要項に関する申合せ」に即して実施します。

成果発表と評定

ディプロマ・ポリシーに則り、履修生の以下の履修状況を総合的に勘案して、学習成果の年次評価をおこなう。
①修士課程相当の学生においては、本プログラムのカリキュラム・ポリシーに沿って設計された実習の履修、および上級生としての実習実施への貢献
②博士課程相当の学生においては国内外長期自主研修インターンシップ
③研究のための知識・情報収集技術・情報発信力の獲得、およびコミュニケーションツールとしての言語習得

PWS研究指導審査会による評価結果の決定
履修者の在籍研究科の主任指導教員およびPWS 指導教員・プログラム担当者を含むPWS 研究指導審査会において、上記の3 要件に加えて、月例の履修生面談の結果と、PWSが主催するシンポジウム等(※)における英語発表結果をもとに、総合的に優・良・不可(SAC)の3段階で評価して、年次の学習成果の評価・決定をおこなう。
(※上記期間に海外渡航中の履修生に対しては、別日に開催のPWS 共催シンポジウムやセミナー等での発表・面談にて、複数の教官が研究経過及び成果を確認し、指導をおこなう)