目次

霊長類をはじめとする野生動物に関する教育研究をおこない、地球社会の調和ある共存に貢献することを目的とする

博士課程教育リーディングプログラム「京都大学霊長類学・ワイルドライフサイエンス・リーディング大学院」フィールド・イメージ 京都大学ならではのオンリーワンのリーディングプログラム - 霊長類学の蓄積を活かし、学問と実践をつなぐグローバルリーダーを養成する

霊長類学が京都大学から生まれたのは、フィールドワークすなわち野外研究という京都大学の伝統に深く根ざしている。初登頂を目指すパイオニアワークの精神は、京都大学の野外研究の旗印だといえる。京大にしかない京大だからこそできる明確な貢献として霊長類学があり、その蓄積の上に「ワイルドライフサイエンス」という新興の学問領域が展開しつつある。チンパンジーやゴリラやオランウータンだけではない、ゾウやライオンやその他の生態系の頂点に立つ大型の動物が、森林伐採や開発によって絶滅の危機に瀕している。かれらを救うことが即、生態系の全体の保全につながり、生物多様性の保全につながる。単にそれを学問として追及するだけでなく、眼に見えるかたちでの日本の貢献がいま問われている。そうしたオンリーワンの人材育成が本リーディングプログラムの特色である。また、これまで大学院教育は研究科が中心に担ってきたが、それを一歩踏み越えて本リーディングプログラムでは、生物学専攻を主幹とするが、プログラムの実施は霊長類研究所を中心として、こころ、からだ、くらし、ゲノムの総合的洞察力をもって、よりグローバルな人材を育成することを基本にする。すなわち、研究所が視点を変えた大学院教育改革の発展型を模索する試みである。

ユニット組織とカリキュラムの解説
2013年9月11日版HQ承認、12月10日協議員会承認、2014年1月10日改定、3月14日改訂
 

博士課程教育リーディングプログラム・カリキュラム

必修科目
カリキュラム
従来の4つの実習(インターラボ、幸島実習、屋久島実習、ゲノム実習)に加えて、新たに4つの実習を加えた。笹ヶ峰実習、チンパンジー実習、ボノボ実習、動物園等実習である。加えて1か月程度を目安とした自主企画の国内実習を課する。つまり履修生は、通常生の1.5倍ほどの時間を実習に費やすことになる。

インターラボ

基礎ラボラトリー実習、Basic Knowledge for Laboratory work

笹ヶ峰実習

基礎フィールドワーク実習 Basic Skills for Fieldwork

幸島実習

動物行動学実習 Animal Behavior

屋久島実習

社会生態学実習 Socio-ecology

ゲノム実習

進化ゲノム科学実習 Evolutionary Anthropology

比較認知科学実習

比較認知科学実習 Comparative Cognitive Science

動物福祉実習

動物福祉学実習 Animal welfare

動物園・博物館実習

動物園・博物館実習 Zoo/ Museum

自主フィールドワーク実習

自主フィールドワーク実習 Self-planning of Fieldwork

選択科目
博士課程教育
PWSが目指す3つの出口「国際機関」「博士学芸員」「アウトリーチ」に対応した、6か月程度の研修を行う。 出口として3つの選択肢のうちのどこをめざすかによって、3つの研修カテゴリーのいずれかを選ぶ。どのような研修が可能かという選択肢は示すが、基本的には履修生本人が研修先と交渉する。

保全生物学研修Conservation Biology

国連・国際機関・NGO等での研修

動物福祉学研修Animal Welfare

博物館・動物園・水族館等での研修

アウトリーチ活動研修 Social Outreach

一国を対象としたアウトリーチ活動の研修

語学
「自学自習」「現地習得」を支援
豊富に用意した国際連携研究者International Collaboratorに各履修生を当てはめて、ネイティブの学者(の卵を含む)によるマンツーマンでの言語指導をする。国際連携研究者のほうから来日して指導したり、履修生が渡航して指導を仰いだりする。日常はメイルやスカイプ等を通じて、読み・書き・話し・聴く力を養成する。各年次の修了時点での到達度を毎年の点検する。

外国語の習得外国語の習得

Foreign Language Requirement for the Kyoto University Leading Graduate Program in Primatology and Wildlife Research

Because of its strongly international focus, PWS encourages all students to make their best efforts to become multilingual ambassadors of animals and their environments. Students are therefore required to become proficient in at least one foreign language in addition to their native language, i.e. mother tongue, and even encouraged to work on additional languages.


For all students whose native language is not English, the foreign language requirement is met by showing satisfactory progress in the English language over the course of the PWS program. For international students whose native language is English, the foreign language requirement must be fulfilled using another language of their choice.


Proficiency in English, as well as any other required foreign languages chosen by students, will be evaluated at the end of each academic year by PWS faculty and other language facilitators.


In addition to the required foreign language, students are also strongly recommended to become proficient in a second foreign language. For both required and recommended foreign languages, students should choose a language which will most strongly benefit their graduate work in the PWS program or related future work (e.g. English plus a local language spoken in the area in which students are conducting fieldwork).


Note that language training is to be fully initiated and maintained by students, following a self-study paradigm. However, PWS faculty can help by facilitating self-study, such as through connecting students with native speakers of their respective language choice(s) (language facilitators) and/or directly communicating with students about or in some cases even in their chosen language(s).


For students wishing to pursue further foreign languages, PWS faculty will do its best to encourage and facilitate such wishes. Our ultimate aim here is to motivate students to become active members of the international community, where having command of multiple languages is a clear primer for success.

教養科目
セミナーの必修「5年一貫」
各分担者が自主的に用意するプログラムであり、座学でも実習でも良い。全体としては、「PWS仏陀セミナー」と呼ぶ旧称・自然学セミナー形式の原則として吉田泉殿で開催するものと、各部局や国際会議等のサテライトとしておこなう「PWS国際阿修羅セミナー」の2つを用意する。

国際阿修羅セミナー国際セミナー

英国・コンゴ・ブラジル・ブータンなどからの研究者・政府関係者を講師として、公用語が英語のセミナーを随時開催している。

仏陀セミナー基礎教養

「地球社会の調和ある共存」という京都大学の憲章が掲げる理念を踏まえ、WWF職員・大使・知事などの多様な講師陣によるセミナーを随時開催している。 公用語は定めない。

毎年度末のPWS国際セミナー、あるいはSAGAシンポジウム、動物園大学等で発表を義務付ける。 各年次の修了時点での到達度を、1-4の項目について、指導教員との面談をもとに毎年点検する。
各履修生は、本籍の指導教員の同意の上、1名のPWS主指導教員と1-2名の副指導教員を選ぶ。
本プログラムを履修するためには、2つのことが必要です。

1. 京都大学の大学院生になる
2. 本プログラムの履修を申請し認められる

以下に詳細を説明します。

1、大学院の入学試験

理学研究科生物科学専攻の大学院生になる必要があります。 なお、他の研究科の大学院生も本プログラムを履修できるよう調整中です。他の研究科の大学院生は、当面、特別履修生とします。

1-1 日本人のばあい(理学研究科の通常入試のばあい)

修士入学のばあい、年1回のみ、4月入学です。日本語で試験します。前年の5月に募集要項が示されます。7月に受験の申し込みをします。8月の第1週に試験があります(英語と生物学等の筆記と面接)8月末に合否がわかり、翌年4月入学です。

博士編入のばあい、例年12月に募集要項が示されます。1月に受験の申し込みをします。 2月下旬に試験があります(修士論文相当の口頭発表、筆記と面接)、3月上旬に合否がわかり、4月入学です。

1-2 外国人のばあい(国際入試のばあい)

なお、帰国子女や、外国の大学卒業のばあいは外国人と同様です。年2回春秋に英語で試験を実施し、年2回春秋の入学が可能です。修士入学も、博士編入も同じ時期におこないます。 1回目、春に試験をして秋に入学するばあい。例年3月に募集要項が更新されます。4月末に受験の申し込みをします。5月か6月ころ試験があります(生物学等の筆記と面接)、7月上旬に合否がわかり、同年10月に入学です。

2回目、秋に試験をして春に入学するばあい。例年9月に募集要項が更新されます。10月末に受験の申し込みをします。11月か12月ころ試験があります(筆記と面接)、12月下旬に合否がわかり、翌年4月に入学です。なお、国際入試の詳細は、国際センターのHPをご覧ください。

2、本プログラムの履修

日本人も外国人も同じ手続きです。年2回春秋に試験を実施し、年2回春秋の履修開始が可能です。
なお履修対象者は、その時点での修士1年生(L1生と呼びます)か、いわゆる博士課程からの編入生(L3生と呼びます)を対象にします。

1回目、3月に面接して4月に履修開始するばあい。1月下旬に募集要項を示します。2月に履修の申し込みをします。3月に面接試験があります(志望動機の聴取、英語によるポスター発表、面接等)、4月に履修開始です。

2回目、9月に面接試験して10月に履修開始するばあい。7月下旬に募集要項を示します。8月に履修の申し込みをします。9月に面接試験があります(同上)、10月に履修開始です。
リーディング大学院の履修生の選考方法及び基準を以下のように定めて試験を実施した。

1、選考方法は、ポスター発表と面接でおこなう。年次シンポジウム(初年度はキックオフシンポジウム)、ないし秋入学については中間シンポジウム(8月末日の数日間を予定)をその選考の場とする。ポスター発表は英語に限る。ポスター発表について面前での受け答えを基本とする審査をもとに、1日につき若干名(初回実績としては1日4名)ずつ面接を実施する。初回実績としては各人の所要時間は約20分間だった。

2、評価委員は、HQと称する主要分担者8名に、外国人教員を加えた若干名とする。今回実績では、日本人評価委員(10名)、外国人の評価委員(4名)の合計14名だった。

3、評価項目は、志望動機、知識、経験、社会性の4項目の評価をもとに、プログラム履修によって、どの程度当初の目標すなわち3つの出口、保全(Conservation)、福祉(Welfare)、アウトリーチ(Outreach)への到達が可能かを総合的に評価した。評価は4段階(優・良・可・不可、S・A・B・C)である。総合評価について、10名の日本人評価委員+4名の外国人評価委員の各人の独立の評価結果をもとに、機械的にその単純平均をもって評点とした。

4、英語については、英語を母国語とする外国人評価委員(初回実績としては4名)のみに判定を委ねた。ポスター発表の場面での英語での質疑によるものである。評価方法は4段階である。

以上の手続きを踏んだ上で、すべての受験者の評価が終了したのち、全員の評点を集計して、どこまでを採用とするかを、履修生の採用人数等を考慮しつつ合議で決定した。なお、総合評価あるいは英語の評価が可に満たないものについては、機械的に不合格とした。

当リーディングプログラム紹介パンフレット

博士課程教育リーディングプログラム「京都大学霊長類学・ワイルドライフサイエンス・リーディング大学院」詳細パンフレット

詳細版 PWSをもっと詳しく知りたいですか? ぜひこちらのパンフレットをご一読ください。

博士課程教育リーディングプログラム「京都大学霊長類学・ワイルドライフサイエンス・リーディング大学院」入学案内

入学案内
PWSに入るにはどうすれば良いの?という疑問にお答えいたします。

博士課程教育リーディングプログラム「京都大学霊長類学・ワイルドライフサイエンス・リーディング大学院」ビジョン

濃縮版 PWSのビジョンや履修生の生の声など、当プログラムの魅力をぎゅっと1ページに閉じ込めました。